臨床的意義
わが国におけるC型肝炎ウイルスおよびC型肝炎ウイルスのキャリア数は, 210万人~275万人と推定されており (2011年時点), いまだ国内における最大の感染症となっている.
C型肝炎ウイルス (HCV) の血清学的検査が可能になって以来, HCVの検索には一般に抗体検査が用いられている. これに対し本検査は, HCVの遺伝子をPCR法を用いて増幅・同定する定量検査である.
HCV-RNAの測定は, HCV感染診断としてHCV抗体陽性者のキャリアと既往感染者との鑑別に用いられるほか, 抗ウイルス治療時における治療方法の選択や治療前効果予測, 治療反応性評価, 薬効モニタリング, 治療期間の決定, 治療中止基準, 最終的な治療効果判定として用いられるなど, 多岐にわたって診断・治療にしようされる重要な検査である.
HCV抗体は中和抗体ではないため, 抗体の存在や力価からウイルスの存在を正確に判定するのは難しい. また, 感染のごく初期には抗体が検出されない場合もある. 本検査はその際にHCV自体の存在を証明するものであり, 感染の確定診断に極めて有用である.
高値を示す病態・疾患
C型肝炎ウイルス感染症
関連検査項目
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
菅原昌章ほか. HBV DNA測定試薬コバス6800/8800システムHBVおよびHCV RNA測定試薬コバス6800/8800システムHCVにおける既存測定法との基礎的性能評価. 医学と薬学. 2016, vol. 73, no. 10, p.1329-1339.

LSIメディエンス 検査要項