臨床的意義
各赤血球の大きさを横軸に, その頻度(個数)を縦軸にとってヒストグラムを描いた時の粒度分布幅を数値化したもので, 数値が大きいほど赤血球の大小不同(anisocytosis)の程度が大きいことを表す.
特に初期の鉄欠乏性貧血で, MCVが低下していない段階で, RDWはしばしば高値を示す.
異常値を示す病態・疾患
関連検査項目
MCV
RDW-SD(赤血球分布幅(SD))
参考文献
Lippi, Giuseppe et al. Red blood cell distribution width (RDW) and human pathology. One size fits all. Clinical chemistry and laboratory medicine. 2014, vol. 52, no. 9, p.1247-1249.
近藤弘ほか. 血液検査でREWやMPVなどのデータが同時に出てきますが, 評価方法を教えてください. 臨床検査. 2013, vol. 57, no. 11, p.1234-1235.
佐藤尚武. 赤血球系血算値. 臨床検査. 2015, vol. 59, no. 2, p.159-165.