患者の検査前準備
検体採取のタイミング
ラベル見本(検体)(単項目オーダー時)
ラベル見本(微生物)(単項目オーダー時)
採取容器・検査材料
採取容器について
正確な検査の実施には, [M採血管]に含まれるアプロチニン(安定剤)が必要です.
検体採取について
溶血は低値の影響があります. また, 乳びは高値の影響があります.
採取後検体の取扱い
検体搬送について
氷冷搬送
採取検体の保存条件
受入不可基準
検査に要する時間(生理検査)
再検査・追加検査の対応可能日数
検体到着日から60日間(検体量ある場合のみ)
(分析物の安定性については「採取検体の保存条件」を参照)
検体採取に関する注意事項・検査の実施に関する注意事項
臨床的意義
膵グルカゴンは, アミノ酸29個より成るペプチドホルモンで, 膵臓のランゲルハンス島にあるα細胞で合成・分泌されている. 主たる役割は血糖値上昇にあり, 肝糖原 (グリコーゲン) の分解, 糖新生作用を介し血中にブドウ糖の放出を促す作用をもつ. また脂肪組織における中性脂肪の分解や, インスリン分泌促進作用も有している.
膵グルカゴンは糖代謝異常を伴うさまざまな疾患で異常値を示すが, 臨床的に測定が重視されるのは, 糖尿病, グルカゴノーマ (グルカゴン産生腫瘍) とグルカゴン欠損症である. とくに1, 000 pg/mL 以上ではグルカゴノーマの可能性が高い.
測定は空腹時採血による基礎値のほか, 経口糖負荷試験やインスリン負荷試験において, 血糖値と同時に測定される. すなわち, 健常者では経口糖負荷試験でグルカゴンは抑制されるが, 糖尿病では増加する例が多い. インスリン負荷で健常人のグルカゴンは上昇するが, 1型糖尿病では低反応とされる.
異常値を示す病態・疾患
高値を示す病態
グルカゴン産生腫瘍, 糖尿病, 肝硬変, 急性膵炎, 腎不全, 心筋梗塞, 飢餓状態, 感染, 外傷, 火傷など
低値を示す病態
慢性膵炎非代償期での膵性糖尿病, 下垂体機能低下症, グルカゴン欠損症など
関連検査項目
グルコース[血漿]
インスリン(インシュリン)
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
LSIメディエンス 検査要項