臨床的意義
サイロキシン結合グロブリン(TBG)は主要な甲状腺ホルモン輸送蛋白である. T4の運搬, 貯蔵や濃度変化に対する緩衝作用を担う分子量54kDaの糖蛋白で, 主に肝で合成され血中半減期は約5日といわれる.
甲状腺ホルモンの大部分がTBGと結合して存在しており, 血中ではT4のほぼ0. 03%, T3の0. 3%が遊離の形で存在しているにすぎない.
具体的にはT4濃度と臨床症状が合致しない場合, TBGの過剰または不足を疑い測定が行われる. FT4の定量が簡便に測定できる現在では, 以前ほど測定されなくなってきている.
TBG濃度は出生時が最も高く, 以後思春期頃まで減少して行き, 中年頃まで低値を保つ. 妊婦では高値をとる. 男子の方が低値を示すことが多いが, これは男性ホルモン関与のためとされている.
異常値を示す病態・疾患
高値を示す病態
急性肝炎, TBG産生腫瘍, 遺伝性TBG増加症
低値を示す病態
体外に蛋白を喪失する病態(ネフローゼ症候群, 蛋白漏出性胃腸症など)
肝硬変, 甲状腺機能亢進症, 薬物(男性ホルモン, 蛋白同化ステロイドなど)
遺伝性TBG減少症
関連検査項目
T4(サイロキシン)[血清]
T3(トリヨードサイロニン)[血清]
FT4(遊離サイロキシン)
FT3(遊離トリヨードサイロニン)
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
LSIメディエンス 検査要項