臨床的意義
正常の形質細胞ではL鎖とH鎖は異なるリボソーム上で合成され, 会合して免疫グロブリンが完成する. 細胞の腫瘍化によりL鎖がH鎖に比べて過剰生産されたり, H鎖の生産が抑制されたりしてL鎖の相対的な過剰状態が起き, 骨髄腫などでは単一クローン由来のL鎖が遊離の形で血中に現れる. このL鎖は低分子のため糸球体を通過し, BJPとして尿中に排泄される. M蛋白血症患者の6割にBJPが認められる. また, 全身性アミロイドーシスや稀ではあるが悪性リンパ腫でBJP尿を伴うこともあるが, 健常人, リウマチ, 高γ-グロブリン血症では, BJPは検出されない.
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患
アミロイドーシス, 多発性骨髄腫
関連検査項目
総蛋白(TP)
蛋白分画
尿一般物質定性半定量検査[随時尿]
免疫電気泳動(抗ヒト全血清による同定)
免疫電気泳動(特異抗血清による同定)[免疫固定法]
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
エスアールエル 検査要項
大谷英樹他: 日常検査法シリ-ズ11免疫電気泳動2版8~26 1977
山岸安子ほか. ベンス・ジョーンズ蛋白の検出法. 検査と技術. 1990, vol. 18, no. 5, p.461-465.