臨床的意義
免疫電気泳動は蛋白分画では分離できない微量蛋白成分を抗原抗体反応との組合せにより, 血漿蛋白の半定量的な同定を行う検査法である. 電気泳動によって分離した後に, 寒天ゲル内で抗ヒト全血清や特異抗血清と反応させる. 抗原抗体反応により沈降線が形成され, その沈降線などから病態解析を行う. 蛋白成分は様々な病気において質的あるいは量的に変動をきたすので, それらの成分を分析することで疾患の診断や病態把握に有用である.
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患(免疫グロブリンの増加する疾患)-(1)単クローン性の増加
良性M蛋白血症, 原発性マクログロブリン血症, 多発性骨髄腫
上昇する疾患(免疫グロブリンの増加する疾患)-(2)多クローン性の増加
リンパ増殖性疾患, 慢性感染症, 悪性腫瘍
減少する疾患(免疫グロブリンの減少する疾患)
(3)体外への漏出, ネフローゼ症候群等, (2)二次性免疫不全症, (1)原発性免疫不全症
関連検査項目
蛋白分画
総蛋白(TP)
クリオグロブリン
免疫電気泳動(特異抗血清による同定)[免疫固定法]
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
エスアールエル 検査要項
大谷英樹他: 日常検査法シリーズ11免疫電気泳動2版8~26 1977
松田重三: タンパク分画と免疫電気泳動像 (医歯薬出版)8~21 1979