Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital

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6.微生物学的検査 >> 6Z.その他の微生物学的検査>>6Z100 13C尿素呼気試験

13C尿素呼気試験

13C-urea breath test

連絡先:PHS 2-6404

本日提出検体の報告予定日(再検がない場合):

検査項目概要

項目名
項目コード
実施料
診療報酬区分
判断料区分
検査材料
必要量
保存方法
安定性
【検査方法】
基準値(単位)
所要日数
6051
13C尿素呼気試験
6Z100-0000-098-273
外注BML

70 点
D023-2(2)
判:微生物
150点
採取材料
UB呼気200~250 mL(前後各1バッグ)
測定材料検体

採取材料
UB呼気200~250 mL(前後各1バッグ)
測定材料検体
保存方法安定性
-呼気-室温--

【IR】

[基準値設定材料:呼気]

13C尿素呼気試験:2.5 未満

(‰)

2~3日

患者同意について


検査結果に影響を与える臨床情報
検査結果に影響を与えるような患者の臨床的な状態(服用中の薬剤や何らかの医療的処置など)があれば示します.


オーダー画面(検体 平日時間内)


オーダー画面(検体 時間外・休日)


オーダー画面(微生物)


オーダー画面(病理)


オーダー画面(生理・超音波)


オーダーボタン名(検体)

尿素呼気試験

検査予約

完全予約制(KINGで採取日を指定する際の予約枠に従ってオーダーしてください)

生理検査予約枠

予約枠

検査依頼用紙見本

KINGオーダー入力時に自動印刷されるので, 患者さんにお渡しください.
尿素呼気試験(UBT)案内票

至急オーダー

不可

検査オーダーに関する注意事項

必ず絶食, 服薬についての指示をお願いします.

検査オーダーに関連する文書


患者の検査前準備

・当日の朝は絶食です. 少量の飲水は可能です.
・高血圧や心臓の薬はいつもどおり服用してください.
・糖尿病の薬は内服・注射しないでください(絶食により低血糖を起こすことがあるため).
・その他, 薬について不明な点は主治医の指示に従ってください.
・検査当日は禁煙です.

検体採取のタイミング

除菌判定は, 除菌終了後4週以降に提出ください.

ラベル見本(検体)(単項目オーダー時)

キョウダイ タロウ
80 N60
barcode
B_UBT.
ユービッ
ト内服前
09.03 @
呼気
中検外 **-****-52002*
UB. 0ml **-***-***
キョウダイ タロウ
80 N60
barcode
B_UBT.
ユービッ
ト内服後
09.03 @
呼気
中検外 **-****-52004*
UB, 0ml **-***-***

ラベル見本(微生物)(単項目オーダー時)


採取容器・検査材料

採取材料情報測定材料情報
記号 写真 添加物(キャップ色等) 採取材料 採取量 測定材料 必要量
UB
サムネイル   呼気 200~250 mL(前後各1バッグ) 検体
UB
サムネイル   呼気 200~250 mL(前後各1バッグ) 検体

採取容器について

尿素服用前および服用後20分の呼気を呼気採取バッグに採取してペアにして提出ください.

検体採取について

呼気採取方法のポイント
・呼気採取バッグを口にあて, (鼻から)息を吸って, 5~10秒程度息を止めてください.
・その後, 呼気採取バッグにゆっくりと息を入れてください.
・息止め苦しい場合は, 2~3回に分けて入れてもかまいません.

採取後検体の取扱い


検体搬送について


採取検体の保存条件

検体状態 保存条件1 保存条件2 保存条件3
温度 安定性 温度 安定性 温度 安定性
呼気 -呼気-室温--
色付きの温度は第一選択の保存条件です.

受入不可基準
検体が検査結果に影響を与えるような状態で提出された場合は受入不可基準に合致することとなりますが, 再採血の可否や臨床的な状態によっては, 検体を受け入れて参考値報告とする場合もあります.

溶血 検体凝固 強乳び 採取量
過不足
採取容器
違い
尿材料
違い
冷蔵保存
なし
遮光保存
なし
開栓 黄疸
                   

検査に要する時間(生理検査)

30分程度

再検査・追加検査の対応可能日数


検体採取に関する注意事項・検査の実施に関する注意事項


検査機器


検査所要日数
検体採取(検体検査)もしくは検査の実施(生理検査)から検査結果報告までに要する日数です(土日祝日を除いた日数).

2~3日

まいこネット開示までに要する所要日数の目安(Learn More)


検査部門・委託先

外部委託(ビー・エム・エル)  

検査結果報告について


生物学的基準範囲 または 臨床判断値(Learn More)
生物学的基準範囲・臨床判断値 および 検査方法の変更履歴です. 両者が変更となる場合も, 基準範囲のみ もしくは 検査方法のみが変更となる場合もあります.
臨床判断値には本来, 診断閾値・治療閾値・予防医学閾値が含まれますが, そのうち治療閾値については, 緊急異常値として別項に記載します.

期間 / 年齢
基準値設定材料呼気
検査方法赤外吸収スペクトロメトリー (IR)
  男性女性単位
0013C尿素呼気試験2.5 未満2.5 未満
基準値設定材料
検査方法赤外分光分析法
  男性女性単位
0013C尿素呼気試験******(単位なし)
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位

基準値情報



緊急異常値(Learn More)
検体検査の場合は, 電子カルテシステムの結果参照画面にて強調表示となる検査結果の基準です(赤は高値・青は低値).

            

表. KINGの結果参照画面で赤背景・青背景で表示される緊急異常値
高値 低値
   

電話連絡対応(Learn More)
緊急異常値など診療科に電話で検査結果をお伝えする基準です. 臨床的な状態や前回値との比較などによって, 適宜電話連絡を省略することもあります.

 
 
 
 
 
 
 
 

臨床的意義

  ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori: H.pylori)は, 1982年にオーストリアのWarrenとMarshallによって分離され, その後消化性潰瘍との関連が証明された比較的新しい細菌である. ピロリ菌感染によってもたらされる萎縮性胃炎は胃癌の発生母地であることが明らかになり, 1994年のWHOの下部組織である国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer: IARC)により胃癌の第一級の発癌因子であることが認定され, 2014年にはIARCが胃癌予防としてピロリ菌除菌による対策を推奨した.
  わが国では, 「H. pylori感染の診断と治療ガイドライン」(日本ヘリコバクター学会), 「EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン」(胃潰瘍ガイドラインの適用と評価に関する研究班), 「消化性潰瘍診療ガイドライン」(日本消化器病学会)が発表されており, ピロリ菌除菌治療についても記載されている.

  除菌治療の保険適用疾患としては, 胃潰瘍・十二指腸潰瘍のみであったが, 2010年より胃MALTリンパ腫, 免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病(immune thrombocytopenic purpula: ITP), 早期胃癌に対する内視鏡的治療後が追加となり, さらに2013年にはヘリコバクター・ピロリ感染胃炎も適用となった.

  胃では極めて高い酸性度が維持されているため, 多くの細菌が殺菌される一方で, H.pyloriが産生したウレアーゼにより食物中の尿素や胃壁から分泌された尿素が分解されて生じるアンモニアが胃酸を中和し, H.pyloryの菌体が酸から保護される.
  尿素呼気試験(urea breath test: UBT)は, H.pyloriが産生するウレアーゼ活性を利用した体外検査法である. 非放射性同位元素である13Cで標識した尿素を内服し, 胃内にH.pyloriが存在する場合には, そのウレアーゼ活性によって13C標識尿素が, 標識二酸化炭素(13CO2)とアンモニアとに分解される. この13CO2が消化管から血中に入り, 呼気中に排泄されるので, 呼気中の二酸化炭素に含まれる13Cの増加率(Δ13C値)を測定することによってH.pyloriの存在を証明するものである.

  本検査は, 非侵襲的で簡便であり, 感度・特異度ともに高い成績が報告されている. 除菌判定にも優れており, UBT陰性の場合は除菌成功の信頼性が高いとされている.

  UBTに用いる13C-尿素製剤には, ユービット®錠とピロニック®錠とがあるが, 多くの施設(約98%)でユービット®錠が使用されている. ユービット®錠はフィルムコーティングされているため口腔内のウレアーゼ産生菌の影響を受けにくく, より精度の高い診断が可能となる.

異常値を示す病態・疾患

【高値】
ヘリコバクター・ピロリ感染症

関連検査項目

ヘリコバクター・ピロリ抗体

参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)

  • 白井睦訓. ヘリコバクター・ピロリ菌の胃酸耐性としてのウレアーゼ・オペロンの転写調節および降誕の胃定着機序. 山口医学. 2001, vol. 50, no. 2, p.593-601.
  • 堤康志郎ほか. ヘリコバクター・ピロリ除菌判定法Update 尿素呼気試験. Helicobacter Research. 2021, vol. 25, no. 2, p.198-200.
  • Kato, Mototsugu et al.. 13C-Urea breath test, using a new compact nondispersive isotope-selective infrared spectrophotometer: comparison with mass spectrometry. Journal of gastroenterology. 2004, vol. 39, no. 7, p.629-634.
  • Ohara, Shuichi et al.. Comparison between a new 13C-urea breath test, using a film-coated tablet, and the conventional 13C-urea breath test for the detection of Helicobacter pylori infection. Journal of gastroenterology. 2004, vol. 39, no. 7, p.621-628.

  • 診療報酬

    区分名称点数
    D023-2その他の微生物学的検査
    D023-22尿素呼気試験(UBT)70 点
    D0267微生物学的検査判断料150点
     
    ヘリコバクター・ピロリ感染診断の保険診療上の取扱いについては「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断に関する取扱いについて」(平成12年10月31日保険発第180号)に則して行う必要があります.

    標準コード(JLAC10)(Learn More)
    日本臨床検査医学会から提示されている標準コード・標準名称です.

    1 分析物6Z10013C尿素呼気試験
    識別0000
    材料098ペア材料
    測定法273赤外吸光光度法(IR法)
    結果識別0100

    標準コード(JLAC11)(Learn More)
    日本臨床検査医学会から提示されている標準コード・標準名称です.

    1 測定物
    識別
    材料
    測定法
    結果単位

    連携情報

     

    検査部内限定ファイル


    変更履歴


    Ver. 文書更新日
    変更適用日
    内容
    1 2010/04/01
    (2010/04/01~)
    制定
    2 2010/11/08
    (2010/11/08~)
    検査場所移転(外来棟3階超音波検査センター(3G受付))
    [announce:2010-CL009](学内環境限定)

    3 2016/04/25
    (2016/04/01~)
    平成28年度診療報酬改定
    4 2018/02/26
    (2018/01/26~)
    検査項目コード変更[ph0001]⇒[tc15_104000]
    5 2018/04/06
    (2018/04/01~)
    平成30年度診療報酬改定
    6 2019/03/07
    (2019/03/07~)
    生物学的基準範囲を追記
    7 2019/12/16
    (2019/12/16~)
    JLAC10更新に伴う検査項目名称変更
    (変更点)

    8 2020/04/02
    (2020/04/01~)
    令和2年度診療報酬改定
    9 2022/08/01
    (2022/04/01~)
    令和4年度診療報酬改定
    10 2022/04/01
    (2022/04/01~)
    検査の外注化に伴い全面改訂, 項目コード変更
  • 項目コード: [6051] ← [tc15_104000]
  • 検査方法: [赤外吸収スペクトロメトリー(IR)] ← [赤外分光分析法]
  • 基準値: [2.5 ‰ 未満] ← [(設定なし)]

  • 11 2022/12/01
    (2022/12/01~)
    受入不可基準などについて全面改訂
    12 2023/12/12
    (2023/12/18~)
    検査案内票を変更
    13 2023/12/21
    (2023/12/21~)
    必要検体量を追記
    14 2024/06/04
    (2024/06/01~)
    令和6年度診療報酬改定
    15 2026/06/11
    (2026/06/01~)
    外部委託契約更新にともなう変更
    • 外部委託先: [BML] ← [LSIメディエンス]
    • 所要日数: [2~3日] ← [2~3日]