臨床的意義
クラミジアには
Chlamydia trachomatis(Ct),
C. psittaci(Cps),
C. pneumoniae(Cpn)および
C. pecorum(Cpe)の4種類の菌種が知られている. Ct感染症は日本や欧米をはじめ, 世界的にも淋菌感染症を上まわり, 最も頻度の高い性行為感染症と考えられている. 本菌はヒトを自然宿主としてヒトからヒトへ伝播し, 封入体結膜炎やトラコーマなどの眼疾患, 非淋菌性尿道炎, 子宮頸管炎, 骨盤内感染症, 肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群), 新生児封入体結膜炎, 肺炎など, 多彩な病気を引き起こす. よって早期診断, 早期治療が重要となる.
クラミジア検査法には, 抗原検出法, 抗体検出法, 最近ではクラミジア核酸の検出(遺伝子診断法)など各種あり, 疾患の種類により, いずれかを選択して用いる. 通常Ctでは抗原検出法, Cps, Cpnでは抗体検出法が一般である.
異常値を示す病態・疾患
新生児肺炎, 封入体結膜炎, 鼻咽頭炎, 直腸炎, 精巣上体炎, 女子骨盤内感染症(PID), 男子尿道炎
関連検査項目
クラミジア・トラコマティス抗体-IgA
核酸同定(クラミジア・トラコマティス)[随時尿]
核酸同定(クラミジア・トラコマティス)[分泌物]
参考文献 (緑ブラウザからは, PubMedにアクセスできません)
エスアールエル 検査要項
松本明. 抽出抗原を用いたChlamydia trachomatis感染者抗体測定用キット(ヒタザイムクラミジアAb)の開発. 感染症学雑誌. 1992, vol. 66, no. 5, p.584-591.
野口昌良ほか. 血清抗体の解釈'90 クラミジアIgA抗体の臨床的意義. 産婦人科の実際. 1990, vol. 39, no. 11, p.1701-1705.