Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital

[7477 / 1A015]
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Ver.11
1.一般検査 >> 1A.尿一般検査>>1A015 蛋白定量 [蓄尿]

蛋白定量

[蓄尿]

protein, quantitative

連絡先:PHS 6570

JAB

検査項目概要

項目名
項目コード
実施料
診療報酬区分
判断料区分
検査材料
必要量
保存方法
安定性
【検査方法】
基準値(単位)
所要日数
7477
蛋白定量
[蓄尿]
1A015-0000-004-271

7 点
D001(1)
判:尿・便
34点
採取材料
U蓄尿2 mL
測定材料 
採取量過不足不可
尿材料違い不可
保存方法安定性
-蓄尿上清-冷蔵--遠心 

【PR法】

[基準値設定材料:蓄尿]

濃度:***

(mg/dL)

1日排泄量:0.1 以下

(g/d)

当日報告

ISO15189認定範囲

RML00280 基幹項目 (2019年10月26日 改定)
尿蛋白
臨床検査室 認定証
(認定証は日本適合性認定協会webページにて検索できます)

患者同意について


検査結果に影響を与える臨床情報
検査結果に影響を与えるような患者の臨床的な状態(服用中の薬剤や何らかの医療的処置など)があれば示します.

ヘモグロビンは正誤差を与えるので, 血尿の場合は高値に測定されます. 健常者においても激しい運動や精神的ストレスなどの一過性の原因で尿蛋白排泄が増加することがあります.

オーダー画面


オーダーボタン名(検体)

蛋白定量[蓄尿]

検査予約


生理検査予約枠

予約枠

至急オーダー


検査オーダーに関する注意事項


検査オーダーに関連する文書


患者の検査前準備


検体採取のタイミング


ラベル見本(検体)(単項目オーダー時)

キョウダイ タロウ
80 N60
barcode
F
尿量
( )
09.03 @
蓄尿
尿検査室 **-****-14001*
U. 2ml **-***-***

ラベル見本(微生物)(単項目オーダー時)


採取容器・検査材料

採取材料情報測定材料情報
記号 写真 添加物(キャップ色等) 採取材料 採取量 測定材料 必要量
U
サムネイル 丸底プレイン(白) 蓄尿 2 mL  

採取容器について


検体採取について

高粘度の検体は検査不可
少量の検体(500 μL未満)は不可, 保存剤入りの尿は不可

採取後検体の取扱い

室温保存

検体搬送について


採取検体の保存条件

検体状態 保存条件1 保存条件2 保存条件3
温度 安定性 温度 安定性 温度 安定性
遠心後の蓄尿上清 -蓄尿上清-冷蔵--遠心      
色付きの温度は第一選択の保存条件です.

受入不可基準
検体が検査結果に影響を与えるような状態で提出された場合は受入不可基準に合致することとなりますが, 再採血の可否や臨床的な状態によっては, 検体を受け入れて参考値報告とする場合もあります.

溶血 検体凝固 強乳び 採取量
過不足
採取容器
違い
尿材料
違い
冷蔵保存
なし
遮光保存
なし
開栓 黄疸
      不可   不可        

検査に要する時間(生理検査)


再検査・追加検査の対応可能日数

検体採取日から2日間

検体採取に関する注意事項・検査の実施に関する注意事項


検査機器

TBA-2000FR(キヤノンメディカルシステムズ)

検査所要日数
検体採取(検体検査)もしくは検査の実施(生理検査)から検査結果報告までに要する日数です(土日祝日を除いた日数).

当日報告

まいこネット開示までに要する所要日数の目安(Learn more)

翌日

検査部門・委託先

外来棟2階 尿検査室

検査結果報告について


生物学的基準範囲 または 臨床判断値(Learn More)
生物学的基準範囲・臨床判断値 および 検査方法の変更履歴です. 両者が変更となる場合も, 基準範囲のみ もしくは 検査方法のみが変更となる場合もあります.
臨床判断値には本来, 診断閾値・治療閾値・予防医学閾値が含まれますが, そのうち治療閾値については, 緊急異常値として別項に記載します.

期間 / 年齢
基準値設定材料蓄尿
検査方法ピロガロールレッド法
  男性女性単位
00濃度******mg/dL
001日排泄量0.1 以下0.1 以下g/d
基準値設定材料蓄尿
検査方法ピロガロールレッド法
  男性女性単位
00濃度******mg/dL
001日排泄量******g/d
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位
基準値設定材料
検査方法
  男性女性単位

基準値情報



緊急異常値(Learn More)
検体検査の場合は, 電子カルテシステムの結果参照画面にて強調表示となる検査結果の基準です(赤は高値・青は低値).

            

表. KINGの結果参照画面で赤背景・青背景で表示される緊急異常値
高値 低値
   

電話連絡対応(Learn More)
緊急異常値など診療科に電話で検査結果をお伝えする基準です. 臨床的な状態や前回値との比較などによって, 適宜電話連絡を省略することもあります.

 
 
 
 
 
 
 
 

臨床的意義

  健常人では, 1日100 mg程度のごくわずかの蛋白しか尿中に排泄されない. その出現メカニズムは血漿蛋白の一部が糸球体で濾過されることによるもので, 主体はアルブミンである. この量を超えた場合蛋白尿となるが, すべてが病的ではなく, 起立時に生じ, 仰臥によって消失する起立性蛋白尿(若年者に多い)や, 過激な運動, 精神的ストレス, 入浴後等に一過性に増加することがある. これを生理的蛋白尿と呼ぶ. 病的蛋白尿は腎臓を中心に腎前性, 腎性, 腎後性と分類し, さらに腎性を糸球体性, 尿細管性に分けるのが一般的である. これらのうちでは糸球体性の蛋白尿の頻度が高く, 臨床的に最も重要である. 糸球体性蛋白尿以外では, Bence Jones蛋白尿を除いて尿蛋白濃度は一般的に低値で50~100 mg/dL程度である. なお, 慢性腎臓病(CKD)の重症度判定においては, 腎機能(糸球体濾過量)とともに尿蛋白量(アルブミン量)が必要とされている.

異常値を示す病態・疾患


関連検査項目

参考文献


診療報酬

区分名称点数
D001尿中特殊物質定性定量検査
D0011尿蛋白7 点
D0261尿・糞便等検査判断料34点
 
 

標準コード(JLAC10)(Learn more)
日本臨床検査医学会から提示されている標準コード・標準名称です.

1 分析物1A015蛋白定量[尿]
識別0000
材料004蓄尿
測定法271可視吸光光度法
結果識別0100
結果識別0200

標準コード(JLAC11)(Learn more)
日本臨床検査医学会から提示されている標準コード・標準名称です.

1 測定物
識別
材料
測定法
結果単位

連携情報

 

検査部内限定ファイル


変更履歴


Ver. 文書更新日
変更適用日
内容
1 2008/04/01
(2008/04/01~)
制定
2 2015/11/25
(2015/11/27~)
基準値変更
  • 基準値: [0.1 以下] ← [(設定なし)]

[announce:09675](学内環境限定)

3 2016/04/25
(2016/04/01~)
平成28年度診療報酬改定
4 2018/04/06
(2018/04/01~)
平成30年度診療報酬改定
5 2018/05/08
(2018/03/19~)
検査機器変更([TBA-120FR]⇒[TBA-2000FR])
(相関)
[announce:942](学内環境限定)

6 2020/04/02
(2020/04/01~)
令和2年度診療報酬改定
7 2022/03/09
(2021/12/09~)
採取名称部分に検体搬送先を印字
  • 採取名称: [尿検] ← [尿生化学]

(案内文)
[announce:6946](学内環境限定)

8 2022/04/06
(2021/06/28~)
検査場所を変更
  • 検査場所: [時間外検査室(一般検査)] ← [外来棟2階 尿検査室]

9 2022/08/01
(2022/04/01~)
令和4年度診療報酬改定
10 2022/12/01
(2022/12/01~)
受入不可基準などについて全面改訂
11 2024/06/04
(2024/06/01~)
令和6年度診療報酬改定