臨床的意義
腎の傍糸球体装置で産生されるレニンは, レニン-アンジオテンシン(R-A)系の律速酵素でレニン基質に作用して10個のアミノ酸で構成されるアンジオテンシンⅠ(AngⅠ)を生成し, これにアンジオテンシンⅠ転換酵素(ACE)が作用して昇圧作用などの強い生理活性をもつ, 8個のアミノ酸から成るアンジオテンシンⅡが産生される.
レニン活性は, レニン量を把握するのにもっとも一般的なものであり, 測定法は血漿中のレニンとレニン基質を一定時間反応させて, 産生されるアンジオテンシンⅠの量を測定する. したがって, 血漿中のレニン基質の増減により影響を受ける.
それに対して, 「レニン濃度」は活性型レニンを認識する抗体により直接的に定量するもので, レニン基質の影響を受けないため正確にレニン分泌動態を反映する.
異常値を示す病態・疾患
高値を示す病態
腎血管性高血圧, 褐色細胞腫, レニン産生腫瘍, BArtter症候群, 21-ヒドロキシラーゼ欠損症
低値を示す病態
原発性アルドステロン症, 17α-ヒドロキシラーゼ欠損症, 11β-ヒドロキシラーゼ欠損症
関連検査項目
アルドステロン(ALD)[RIA]
アルドステロン(ALD)[CLEIA]
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アルドステロン(ALD)[CLEIA][随時尿]
アルドステロン(ALD)[CLEIA][蓄尿]
活性型レニン(PRC)
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
佐藤文俊ほか. 2. 原発性アルドステロン症の適切な診断と治療のために. 日本内科学会雑誌. 2014, vol. 103, no. 4, p.886-894.

Nishikawa, Tetsuo et al.. Calibration and evaluation of routine methods by serum certified reference material for aldosterone measurement in blood. Endocrine journal. 2016, vol. 63, no. 12, p.1065-1080.

LSIメディエンス 検査要項