検査機器
検査所要日数
2~4日
検査部門・委託先
外部委託(エスアールエル)
検査結果報告について
2019年1月4日受託分より, 試薬添付文書の改訂に伴い, 報告値範囲を変更します. 従来, index値 100 以上で報告していたものについて希釈再検を行うようになるため, 従来よりも高値傾向となります. 詳細は印刷用マニュアルを参照ください.
臨床的意義
皮膚筋炎(dermatomyositis;DM)は自己免疫による代表的な炎症性皮膚疾患であり, ヘリオトロープ疹やゴットロン徴候を始めとした多彩な臨床症状を示すことで知られている. 多発性筋炎/皮膚筋炎((PM/DM) としての患者数は国内に約2万人, 男女比はおよそ1:3, 中年以降での発症が多いとされている.
皮膚症状のみで臨床的に6ヵ月以上筋症状が認められない皮膚筋炎患者を無筋症性DM(clinically amyopathic dermatomyositis;CADM)と呼び, DMに特徴的な皮疹を有してはいる, 筋力低下などの症状に乏しく, CKや筋電図等の検査所見にも異常を認めることが少ないとされている. 近年, 免疫沈降法によりCADM患者の血清中に分子量140kDaのバンドが認められたことから, この自己抗体は抗CADMー140抗体と呼称された. その後, この抗体の対応抗原がmelanoma differentiationーassociated gene 5(MDA5)であることが判明し, 抗MDA5抗体と命名されたため, 抗CADMー140/MDA5抗体と呼ばれることがある.
DM患者と比較し, 抗MDA5抗体陽性(CADM)患者は高率に急性間質性肺炎(AIP)を併発し, その中の多くは急速に呼吸困難が進行する急速進行性間質性肺炎(rapidly progressive ILD:RP-ILD)とされている. RP-ILDは数日から数週間で急速に呼吸不全が進行し, 強力なステロイド剤や免疫抑制剤投与などに対しても治療抵抗性で予後不良とされている.
RP-ILD合併CADMの報告例は日本を含む東アジア地域に多く, 欧米諸国においても近年同様の報告が認められている.
抗MDA5抗体はCADMに特異的に認められる自己抗体で, 他の自己免疫疾患ではほとんど検出されず, 成人DMにおける出現頻度は10~25%とされている.
また, 抗MDA5抗体陽性の患者におけるRP-ILDの合併頻度は50~70%であり, 治療前の抗体価が予後に関連があることを示唆する発表や, 抗体価の推移が経過観察に有用との報告もあり, 今後の研究が待たれる.
異常値を示す病態・疾患
関連検査項目
抗ARS抗体
抗Mi-2抗体
抗TIF1-γ抗体
参考文献 (緑ブラウザからは, PubMedにアクセスできません)
LSIメディエンス 検査要項