臨床的意義
自己免疫性筋炎には横紋筋を広範に障害する炎症性筋疾患である多発性筋炎(Polymyositis;PM)と皮膚症状を伴う皮膚筋炎(Dermatomyositis;DM)があり, 一般にPM/DMと表されるが, この度受託を開始する抗TIF1-γ抗体はDMの診断に有用とされており, 平成28年10月1日付で新規に健康保険適用になった項目である. DM患者のおよそ2~3割に認められるといわれ, 抗核抗体検査の染色型としてはspeckledまたはhomogenousが対応するが, 比較的低力価にとどまるといわれている.
抗Mi-2抗体と同様に他の自己免疫疾患で陽性になるケースは少ないとされているが, 悪性腫瘍合併のDMで高頻度で認められ陽性率は50~75%という発表もある.
また, 小児DMの2~3割が本抗体陽性とされ, 現状で行われている自己抗体検査で最も高い陽性率を有していると考えられており, 本抗体陽性の小児DMはGottron徴候や皮膚潰瘍などの皮膚徴候が顕著であるといわれている. なお, 悪性腫瘍との関連はないとの報告がある.
異常値を示す病態・疾患
関連検査項目
抗ARS抗体
抗MDA5抗体
抗Mi-2抗体
参考文献 (緑ブラウザからは, PubMedにアクセスできません)
LSIメディエンス 検査要項