臨床的意義
Ⅰ型コラ-ゲン架橋の各種代謝産物は, 骨の代謝回転, 特に骨吸収を鋭敏に反映し, なかでもデオキシピリジノリンは, 主として骨のコラ-ゲンに局在することから, 骨吸収の指標として信頼性が高いとされている. 原発性副甲状腺機能亢進症, 甲状腺機能亢進症, 骨Paget病などの代謝骨疾患や閉経後のエストロゲン欠乏状態においては骨吸収が著明となり, デオキシピリジノリンが有意に高値を示すことが報告されている. また, 治療効果を反映し変動することから, 骨代謝状態の指標や治療効果判定の指標として有用と考えられる. 一方, 悪性腫瘍の骨転移においてもデオキシピリジノリンは高値を示し, 骨転移の進展により上昇することから, 悪性腫瘍の骨転移の診断補助や骨転移病巣の進行度の指標および経過観察において有用考えられる. また, 骨粗鬆症をはじめとした骨量減少を伴う各種疾患における骨吸収状態の指標や治療効果判定に有用と考えられる.
異常値を示す病態・疾患
骨粗鬆症
関連検査項目
Ⅰ型コラーゲン架橋-N末端テロペプチド(NTx)[随時尿]
Ⅰ型コラーゲン架橋-N末端テロペプチド(NTx)
酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ5b(TRACP-5b)
オステオカルシン(BGP)
カルシウム(Ca)
1,25-ジヒドロキシビタミンD3
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
エスアールエル 検査要項
山本逸雄ほか. EIA法による尿中デオキシピリジノリン測定の検討. ホルモンと臨床. 1996, vol. 44, no. 7, p.747-757.

中村哲郎ほか. 閉経後骨粗鬆症に対するホルモン補充療法における腰椎骨密度及び骨代謝マーカーの変化. ホルモンと臨床. 1996, vol. 44, no. 9, p.1025-1028.
