臨床的意義
NTxはヒトの骨に対する特異性が高く, 閉経女性のエストロゲン分泌の低下やペ-ジェット病等の骨吸収の亢進により高値を示すことより, 骨の吸収を直接に反映する指標になる. 測定に使用するキット試薬, オステオマ-クは, NTxに特異性の高いモノクロ-ナル抗体を使用しており, Ⅰ型以外のコラ-ゲン代謝物は認識しない. また, 骨以外の組織由来のコラ-ゲン代謝の影響は少なく, 骨吸収に対する特異性が優れている. 次に示す疾患において臨床上の有用性が確かめられている. 1)原発性副甲状腺機能亢進症における骨吸収の指標, 2)原発性副甲状腺機能亢進症の治療(手術)効果の判定, 3)悪性腫瘍の骨転移の指標および骨転移病巣の進行度の指標, 4)骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択の指標及び薬剤効果判定の指標
異常値を示す病態・疾患
骨粗鬆症
関連検査項目
骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)
酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ5b(TRACP-5b)
オステオカルシン(BGP)
デオキシピリジノリン[随時尿]
1,25-ジヒドロキシビタミンD3
カルシトニン
カルシウム(Ca)
無機リン(IP)
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
エスアールエル 検査要項
Hanson, Dennis A. et al. A specific immunoassay for monitoring human bone resorption: quantitation of type I collagen cross-linked N-telopeptides in urine. Journal of bone and mineral research : the official journal of the American Society for Bone and Mineral Research. 1992, vol. 7, no. 11, p.1251-1258.

馬場正博. 【骨代謝マーカーと骨粗鬆症治療薬の現状と将来】骨吸収マーカーNTxの基礎と骨粗鬆症における臨床的有用性. 生物試料分析. 1999, vol. 22, no. 2, p.121-128.