臨床的意義
血中の骨型ALP(BAP)濃度を測定することにより, 骨芽細胞の機能状態ひいては骨形成状態を知る指標になると考えられている. すなわち, 原発性副甲状腺機能亢進症や骨ペ-ジェット病, 甲状腺機能亢進症などの代謝性骨疾患および原発性骨腫瘍や癌の骨転移などで血中骨型aLP濃度が高値を示す. また, 慢性腎不全に伴う腎性骨異栄養症の診断の指標としての有用性や, 成長ホルモン投与後効果を反映することにより, 骨回転に異常を起こす患者の診断やその治療の指標として有用であると考えられている.
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患
原発性副甲状腺機能亢進症, 閉経後骨粗鬆症, 転移性骨腫瘍, 腎性骨異栄養症(繊維性骨炎), 甲状腺機能亢進症, 癌の骨転移, 骨ページェット病
低下する疾患
腎性骨異栄養症(無形成骨症)
関連検査項目
デオキシピリジノリン[随時尿]
オステオカルシン(BGP)
Ⅰ型コラーゲン架橋-N末端テロペプチド(NTx)
Ⅰ型コラーゲン架橋-N末端テロペプチド(NTx)[随時尿]
酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ5b(TRACP-5b)
Ⅰ型コラーゲン架橋-C末端テロペプチド(ⅠCTP)
カルシトニン
PTH-I(PTH-intact)
PTH関連ペプチド-I
1,25-ジヒドロキシビタミンD3
参考文献 (緑ブラウザからPubMedにはアクセスできません)
エスアールエル 検査要項
倉澤健太郎ほか. 全自動化学発光酵素免疫測定装置Accessを用いた血中骨型アルカリフォスファターゼの検討. 医学と薬学. 2006, vol. 55, no. 2, p.279-284.

三浦雅一. 骨代謝のバイオマーカーupdate. Mebio. 2008, vol. 25, no. 8, p.74-81.