Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital

[6957 / 5G085]
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Ver.17
5.免疫学的検査 >> 5G.自己免疫関連検査>>5G085 抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼ1抗体) [CLEIA]

抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼ1抗体)

[CLEIA]

anti-Scl-70 antibody

 

本日提出検体の報告予定日(再検がない場合):7月9日7月10日

検査項目概要

項目名
項目コード
実施料
診療報酬区分
判断料区分
検査材料
必要量
保存方法
安定性
【検査方法】
基準値(単位)
所要日数
6957
抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼ1抗体)
[CLEIA]
5G085-0000-023-052
外注

157 点
D014(16)
判:免疫
144点
包括
採取材料
C6血液6 mL
測定材料血清0.4 mL
保存方法安定性
-血清-冷蔵--遠心4 週

【CLEIA】

[基準値設定材料:血液]

抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼ1抗体):10.0 未満

(U/mL)

2~3日

患者同意について


検査結果に影響を与える臨床情報
検査結果に影響を与えるような患者の臨床的な状態(服用中の薬剤や何らかの医療的処置など)があれば示します.


オーダー画面

オーダー ⇒ 検査オーダー ⇒ 検体検査 ⇒ 平日時間内 ⇒ ⇒ 分野別 ⇒ 免疫検査2
オーダー ⇒ 検査オーダー ⇒ 検体検査 ⇒ 平日時間内 ⇒ ⇒ 外注検査(一般) ⇒ 外注(自己抗体)

オーダーボタン名(検体)

抗Scl-70[CLEIA]

検査予約


生理検査予約枠

予約枠

至急オーダー

不可

検査オーダーに関する注意事項


検査オーダーに関連する文書


患者の検査前準備


検体採取のタイミング


ラベル見本(検体)(単項目オーダー時)

キョウダイ タロウ
80 N60
barcode
コウタイ.
09.03 @
血液
中検外1 **-****-55008*
C6 6ml **-***-***

ラベル見本(微生物)(単項目オーダー時)


採取容器・検査材料

採取材料情報測定材料情報
記号 写真 添加物(キャップ色等) 採取材料 採取量 測定材料 必要量
C6
サムネイル 凝固促進剤+血清分離剤(ピンク) 血液 6 mL 血清 0.4 mL

採取容器について


検体採取について


採取後検体の取扱い


検体搬送について


採取検体の保存条件

検体状態 保存条件1 保存条件2 保存条件3
温度 安定性 温度 安定性 温度 安定性
血清 -血清-冷蔵--遠心 4 週    
色付きの温度は第一選択の保存条件です.

受入不可基準
検体が検査結果に影響を与えるような状態で提出された場合は受入不可基準に合致することとなりますが, 再採血の可否や臨床的な状態によっては, 検体を受け入れて参考値報告とする場合もあります.

溶血 検体凝固 強乳び 採取量
過不足
採取容器
違い
尿材料
違い
冷蔵保存
なし
遮光保存
なし
開栓 黄疸
                   

検査に要する時間(生理検査)


再検査・追加検査の対応可能日数

検体到着日から60日間(検体量ある場合のみ)
(分析物の安定性については「採取検体の保存条件」を参照)

検体採取に関する注意事項・検査の実施に関する注意事項


検査機器

 

検査所要日数
検体採取(検体検査)もしくは検査の実施(生理検査)から検査結果報告までに要する日数です(土日祝日を除いた日数).

2~3日

まいこネット開示までに要する所要日数の目安(Learn more)

3~4日

検査部門・委託先

外部委託(LSIメディエンス)

検査結果報告について


生物学的基準範囲 または 臨床判断値(Learn More)
生物学的基準範囲・臨床判断値 および 検査方法の変更履歴です. 両者が変更となる場合も, 基準範囲のみ もしくは 検査方法のみが変更となる場合もあります.
臨床判断値には本来, 診断閾値・治療閾値・予防医学閾値が含まれますが, そのうち治療閾値については, 緊急異常値として別項に記載します.

期間 / 年齢
基準値設定材料血液
検査方法化学発光酵素免疫測定法 (CLEIA)
  男性女性単位
00抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼ1抗体)10.0 未満10.0 未満U/mL

基準値情報



緊急異常値(Learn More)
検体検査の場合は, 電子カルテシステムの結果参照画面にて強調表示となる検査結果の基準です(赤は高値・青は低値).

            

表. KINGの結果参照画面で赤背景・青背景で表示される緊急異常値
高値 低値
   

電話連絡対応(Learn More)
緊急異常値など診療科に電話で検査結果をお伝えする基準です. 臨床的な状態や前回値との比較などによって, 適宜電話連絡を省略することもあります.

 
 
 
 
 
 
 
 

臨床的意義

  抗Scl-70抗体はENA抗体の一つであり, 対応抗原は真核細胞の核内に存在するトポイソメラーゼⅠである. 本項目の名称は, この酵素の分子量が70kDaであることに由来する. Sclとは強皮症 (Scleroderma)の略語である.
  抗Scl-70抗体は全身性進行性強皮症 (PSS)または強皮症の診断に用いられ, 疾患特異性が高い. しかし必ずしも病勢を反映せず, むしろ予後を示唆する指標となる. すなわち, 免疫拡散法でのPSSにおける陽性率は20~30%にとどまるが, 陽性例では内臓も含めた全身症状に及ぶ事が多い.
  PSSは皮膚の硬化が全身に及ぶ汎発型と, 手指や顔面に限局されるCREST型に分類され汎発型での陽性率は約75%に達する.
CRESTとは
   Calcinosis (皮下の石灰化)
   Raynaud's phenomenon (レイノー現象)
   Esophageal dysmotility (食道蠕動性の低下)
   Sclerodactily (手指硬化)
   Telangiectasia (毛細血管拡張)
の略である.
  汎発型は急激な進行を示すことが多く, また内臓線維化病変がみられることも多い. これに対しCREST型は, PSSの約1~2割に認められ, 抗Scl-70抗体は必ずしも陽性にはならない. 本病型に特異的な抗セントロメア抗体を同時測定し, 判別が進められる.

陽性を示す病態・疾患

全身性進行性強皮症(PSS)
とくに汎発型で陽性率が高い

関連検査項目

抗核抗体(ANA)[CLEIA]
抗DNA抗体
抗dsDNA抗体-IgG
抗Sm抗体[CLEIA]
抗RNP抗体[ELISA]
抗SS-A抗体[CLEIA]
抗SS-B抗体[CLEIA]
抗セントロメア抗体[CLEIA]
リウマトイド因子(リウマトイド)
リウマトイド因子-IgG

参考文献

  • LSIメディエンス 検査要項

  • 診療報酬

    区分名称点数
    D014自己抗体検査
    D01416抗Scl-70抗体定量157 点
    D0266免疫学的検査判断料144点
    包括(自己抗体検査):2項目又は2項目320点
    包括(自己抗体検査):3項目以上490点
     
     

    標準コード(JLAC10)(Learn more)
    日本臨床検査医学会から提示されている標準コード・標準名称です.

    1 分析物5G085抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼ1抗体)
    識別0000
    材料023血清
    測定法052化学・生物発光イムノアッセイ (CLEIA)
    結果識別0100

    標準コード(JLAC11)(Learn more)
    日本臨床検査医学会から提示されている標準コード・標準名称です.

    1 測定物
    識別
    材料
    測定法
    結果単位

    連携情報

     

    検査部内限定ファイル


    変更履歴


    Ver. 文書更新日
    変更適用日
    内容
    1 2008/04/01
    (2008/04/01~)
    制定
    2 2015/04/24
    (2015/04/01~)
    外部委託先変更(SRL⇒LSIM), 報告日数変更
    • 外部委託先: [LSIM] ← [SRL]
    • 検査所要日数: [2~8日] ← []

    [announce:08367](学内環境限定)

    3 2016/04/25
    (2016/04/01~)
    平成28年度診療報酬改定
    4 2017/01/30
    (2017/02/01~)
    検査項目コード・オーダーボタン・検査方法・報告日数・報告項目・基準値・単位変更
    • 項目コード: [6957] ← [6657]
    • 検査方法: [CLEIA] ← [ELISA]
    • 基準値: [10.0 未満] ← [16.0 未満, 陰性]
    • 単位: [U/mL] ← [(単位なし)]

    (相関)
    [announce:11990](学内環境限定)

    5 2017/04/21
    (2017/03/10~)
    最低採取量・容器変更([2mL]⇒[3mL])
    6 2018/04/06
    (2018/04/01~)
    平成30年度診療報酬改定
    7 2019/11/14
    (2019/11/14~)
    JLAC10分析物名称を変更
    (変更点)

    8 2019/12/16
    (2019/12/16~)
    JLAC10更新に伴う検査項目名称変更
    (変更点)

    9 2020/04/02
    (2020/04/01~)
    令和2年度診療報酬改定
    10 2020/12/16
    (2020/12/17~)
    採血容器変更
    • 採血管: [C3・C9] ← [F・H・I]

    (案内文)
    [announce:5309](学内環境限定)

    11 2021/07/02
    (2021/07/02~)
    検体保存条件を変更
    • 検体保存方法: [遠心分離後の血清を冷蔵保存] ← [遠心分離後の血清を凍結保存]

    12 2021/08/02
    (2021/05/27~)
    採血容器変更
    • 採取容器: [C6] ← [C3・C9]
    • 採血量: [6 mL] ← [3 mL・9 mL]

    (案内文)
    [announce:6078](学内環境限定)

    13 2022/03/09
    (2021/12/09~)
    採取名称部分に検体搬送先を印字
    • 採取名称: [中検外1] ← [外注1]

    (案内文)
    [announce:6946](学内環境限定)

    14 2022/08/01
    (2022/04/01~)
    令和4年度診療報酬改定
    15 2022/12/01
    (2022/12/01~)
    受入不可基準などについて全面改訂
    16 2023/12/21
    (2023/12/21~)
    必要検体量を追記
    17 2024/06/04
    (2024/06/01~)
    令和6年度診療報酬改定